【2023年】幸せになる!自分を変える7つの習慣【6】禁忌事項①努力

ここまで5つの「幸せになる!自分を変える習慣」をご紹介してきました。ちょっとおさらいしておきましょう。

 

【1】評価の軸を他人→自分に変える

【2】自分を変える土台をつくる

【3】楽しい行動を習慣づける

【4】自動的にゴールにたどりつくシンデレラストーリー

【5】気持ちいい人間関係からパワーをもらう

 

残りの2つは「これをやってはダメ」という禁忌事項です。これがまさに落とし穴。多くの人が、幸せになるため、自分を変えるために、と勘違いして、間違った方向にひた走り、幸せになるどころか、自分をいじめて不幸にしている人も珍しくないのです。

 

そのひとつめが「努力」です。
すでにお気づきにかもしれませんが、たいていの人が「努力」という言葉で自分に強いているのは、やりたくないこと、苦行です。
せっかくの苦行も、正しく行われなければ成就はしません。効果がないばかりか、リスクや不利益をもたらします。文字どおり、無駄な努力ですから、即刻やめましょう。
成就を約束してくれるのは努力ではありません。【好き成分】です。

 

その努力、実は自分を虐めてるだけ

お気づきにかもしれませんが、たいていの人が「努力」という言葉を使って自分に強いるのは、イヤなことです。ダイエットや勉強、トレーニングがもし続いているなら、そこには「わくわくする」「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」という【好き成分】が必ずひとつは入っています。

 

もし【好き成分】がひとつもないけど続いてるなら、それは【好き成分】にまだ気づいていないだけか、「努力」という体で自分を虐めているに過ぎません。努力の名のもとに過剰になり、方向性も見失われがちです。

 

何かを続けたいなら、まず【好き成分】を見つけることです。好きな方向性に向かったとき、人は本領を発揮できます。

 

シェイクスピアは『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』の四大悲劇+『ロミオとジュリエット』で悲劇ばっかりのイメージがありますが、実は作品の数は喜劇のほうが多く、初期はパトロンである王族・貴族を喜ばせる大河ドラマ的な史劇や喜劇ばっかり書いていました。そのシェイクスピアがこんなふうに言っています。

 

人は心が愉快であれば終日歩んでも嫌になることはないが、
心に憂いがあればわずか一里でも嫌になる。
人生の行路もこれと同様で、
人は常に明るく愉快な心をもって人生の行路を歩まねばならぬ。

 

愉快であれば、夢中になれます。あまりにも楽しいから浸食忘れてしまうくらい、気持ちいいから、うれしいから、いつまでもやり続けたい、どれだけやってても苦にならない。それが【好き成分】の効能です。努力なんかより、よほどあなたに必要なことです。

 

もしかしたら「自分の【好き成分】が何かわからない」という人がいるかもしれません。その場合は、「【2】自分を変える土台をつくる」と「【3】楽しい行動を習慣づける」で、しっかり自分の幸せが何かを再確認してください。

 

努力は報いられる、という幻想

たいてい「努力はいつか報われる」だから努力すべきだし、努力しない人は怠惰だといわれます。本当でしょうか? 「天才とは99%の汗と1%の霊性」と言ったエジソンの言葉に何の疑問もありません。

 

ただ、パナソニックの創業者で経営の神様と呼ばれた松下幸之助は、こんなふうに注意を促しています。

 

迷う、ということは、一種の欲望からきているように思う。
ああもなりたい、
こうもなりたい、
こういうふうに出世したい、という欲望から迷いがでてくる。
それを捨て去れば問題はなくなる。

 

努力を続けるにはエネルギーが必要です。【好き成分】に向かっているときは、疲れすら感じませんが、「人から認められるから」「出世するから」「お金が儲かるから」程度のモチベーションでエネルギーを維持するには無理があります。迷いがブレーキをかけるからです。

 

藤井聡太八段は、中学生のとき「将棋を突き詰めたいから、高校進学しない」と言って、お母さんを困惑させたそうです。相談された師匠の杉本昌隆八段はこんなふうに諭しました。

 

高校に行くとクソみたいな棋院の仕事をしないで済むから、
結果的に将棋研究に没頭できる時間が増えるけど、どうよ?

 

まわりが受験勉強に取り組む夏も過ぎ、秋も深まる10月、師匠の言葉を聞いた藤井八段(当時、四段)は高校受験を選びました。お母さんも一安心。師匠の言葉どおり、将棋に打ち込む環境を充実させ、明けて2月、卒業前に五段に昇段。高校進学後も続々と最年少記録を更新、六段昇進と快進撃を続けました。2020年には棋聖・王位のタイトル二冠を奪取し、八段昇格を果たしています。

 

出世や名誉のためなら「高校に進学したくない」とはまず言えません。同時に、将棋に没頭した経験がなければこのアドバイスもなかったでしょう。

報いられたのは努力ではありません。【好き成分】です。すべてを投げうってでもとことん打ち込みたい情熱、それを支えた型破りで秀逸なアドバイスはいずれも【好き成分】から生まれたのです。

 

もうひとつ、努力には落とし穴があります。たしかに努力をすればスキルが上がったり、成果は出せるかもしれません。ただし、それが正当に評価されるとは限りません。なぜなら、どんなにあなたに才能があって、努力を重ねたところで、あなたの努力について理解してもらえる環境・タイミング・人物がなければ評価につながらないからです。たとえば、今している努力が評価されるのが100年後だとしても、あなたはその努力を続けられますか? たいていの人は「評価されないことに」心折れてしまうでしょう。これが「努力が報われる」という幻想に隠された落とし穴。そんな落とし穴にハマることなく、ただただ自分の道を歩み続けるには【好き成分】が欠かせないのです。

 

楽しんでいれば苦手はいずれ勝手に克服される

【好き成分】がひとつもない、無駄な努力は続ける価値がありません。


なかには、自分を痛めつけるイジメ抜く「苦行が好きだ」という風変わりな方もいるでしょう。
お好きで楽しんでいるなら、無駄な努力ではありません。ただし、苦行はそもそもシロウトが一人で行うのが困難な危険を伴うものです。いくら好きでも、一人で苦しむのはまちがっています。安全に楽しむために、必ずその道の師匠やメンターを探してください。


無駄な努力は「みんながやってるから」「親が先生が言うから」「できないとあとで困るから」「常識だから」「流行ってるから」と正当化されたり動機づけされたりします。続けていると、快感をまったく伴わない、他人に合わせる、他人の顔色をうかがう、他人と比べる、「どうせ自分は」と卑屈になる、とかく自分にダメ出しする、といった特徴が現われます。


精神科医で作家としても活躍した斎藤茂太はこう言っています。


「できること」が増えるより、
「楽しめること」が増えるのが、いい人生。


【好き成分】に取り組んでいるなら、弱点やコンプレックスは「さあ、どうやってこいつを料理してやろう」と工夫やアイディアをひねり出すスパイスになります。失敗は攻略欲を掻き立てる喜びになります。


できないこと、苦手なことを克服するなんて、自分をなりたい自分に変えてから、幸せになってからでいいのです。努力なんてやめて【好き成分】をどんどん追及しましょう。

 

【好き成分】の戦略的用法

藤井八段の将棋ほどの偉業こそ稀ですが、【好き成分】に気づいていると上達しやすく、効果が出やすくなります。苦労が苦と感じないので、自然とそうなるのでしょう。今やっているダイエットや勉強、トレーニングのどの部分が好きなのかを探してください。


また、【好き成分】には縁を結ぶ、広げることでさらに自分を喜ばせるという増幅効果があります。【好き成分】でつながる「同好のよしみ」でというご縁には、ものすごいパワーを秘めています。
斎藤茂太は『飛行機とともに―羽ばたき機からSSTまで』『とにかくヒコーキへの情熱』という著書を記すほどの無類の飛行機が好き(というか、ほとんどビョーキ)でした。これだけ「好き好き」言って、行動していると、飛行機の縁が生まれます。航空会社の機内誌に登場したり、果てはJALのファーストクラスのテレビCMにも出演しました。


それでもまだ【好き成分】を排除して、どうしても「自分を虐める努力を続けたい」と思わせる何かがある方は、カウンセリングをおすすめします


たとえどんな理由があっても、一人で苦しむことだけはもうやめてください。

 

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【1】評価の軸を他人→自分に変える

【2】自分を変える土台をつくる

【3】楽しい行動を習慣づける

【4】自動的にゴールにたどりつくシンデレラストーリー

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