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なんでワタシはこんなに気を使うのか?【後編:人間関係で疲れない改善策】

<前編>では、気を使いすぎる人が気を使いすぎる原因や事情についてみてきました。あなたが振り返って、思い当たるところはありましたか。思い当たった人は、ご自分の【癖】に気づいたということです。気づいた時点で、改善のステップは始まっています。

 

<後編>では、過剰な気遣いが周囲に与える影響をシミュレーションし、気を使いすぎる人を追い込む人間関係を楽にする対策と改善策を紹介します。

 

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過剰な気遣いが周囲に与える影響

自分より相手を優先し、立てて、気遣うことで気を使いすぎる人は、集団をよりよくしたいと考えます。しかし、そんな目論見どおりにはいかないようです。周囲から気を使いすぎる人はどんなふうに思われ、どんな影響を与えているのでしょう。

 

シミュレーション(1)案外、気遣いに気づかれてない

「なんでなの、もう! こんなに気を使っているのに……!」

 

あっちはミスがないか、こっちはちゃんと進んでるか、あの人は機嫌損ねてないか、この人からどう思われてるか、全方向に向かってフル回転。

 

せっかくこれだけ気配り目配りしても、その気遣いを周囲の人が気づいてくれるとは限りません気づいてくれるのは、同じ気を使いすぎる人タイプか、美味しいとこ盗りを狙うハイエナです。だから評価や感謝にはつながりにくく、結構な頻度で「なんで、わたしばっかり!」と心の奥で怒りや不安を燻ぶらせることになります。

 

まれに気づいてくれた誰かから感謝や労いの言葉をかけられたときは、とてもうれしく感じるでしょう。でも、その喜びも、気遣いの質・量には到底見合うものではありません。

 

気を使いすぎる人「あざとさ」はありません。むしろ、あざといなら疲れたり、病んだりしないでいいのですが。

 

シミュレーション(2)真意を疑われる・勘ぐられる

一方、気を使いすぎる人の心で燻ぶる怒りや不安、そのキナ臭さは漏れ出しています。緊張感や不快感として表現され、漂うのです。

 

「何かおかしくない?」

 

周囲の人は不信感を抱きます。
顔色や反応を気遣われることに「何か疚しいことでもあるの?」「試されてる?」「もしかして監視されてる?」居心地の悪さを「ちょっと怖いんだけど」と感じる人もいるでしょう。
相手を優先して尽くす姿勢に「我慢してるでしょ、ホントはイヤなんじゃない?」「なぜそこまで? 本心は別にあるのでは?」。対価の伴わないサービスは疑われるもの、タダより高いものはありませんから。

 

一旦、不信感を持たれてしまうと、100%好意的・肯定的には受け取ってもらいにくくなります。それを払拭するために気を使いすぎる人はさらに無理を重ねることになり、それが周囲の空気をさらに不穏なものにします。

 

シミュレーション(3)イライラさせる

「いやいや、そこまでしてくれなくてもいいんだけど?」

 

一方的に気遣われる関係は、対等ではありませんから、相手に居心地の悪さを感じさせます。控えめな態度や相手への気遣いがかえって、鼻につくことも。

 

「そもそも、そこまで無理することないじゃん」

 

不満を抱かれることもあるでしょう。気を使いすぎる人ががんばってるせいで、こちらまで余計な仕事が増えると恨みを買うこともあるかもしれません。

 

「っていうか、はっきり言ってくれない?」

 

言葉を選びに選んで、幾層ものオブラートに包んでも、それがメッセージを好意的・肯定的に受け取ってもらえる保証にはなりません。むしろストレートに伝わらず、相手をイラつかせることもあります。

 

シミュレーション(4)距離を置かれる

本来、気持ちいいのは気兼ねしないで自然体でいられる関係性とそこから自然に生まれる共感です。一方的に気遣われる関係は、居心地が悪いため、相手も同じように気遣いしようとします。その結果、

 

「あの人といると、なんか気を使って疲れる」

 

気遣いや遠慮がバリケードとなって、相手と親しい関係になることを妨害してしまうのです。

 

これは、周囲の視線が気になって、他人が怖いと感じるタイプの気を使いすぎる人にとってはいい隠れ蓑になることも多々あります。
しかし、好ましいことではありません。孤立を深め、さらに深刻なのは気を使いすぎる人の自己評価をさらに低め、「自分をダメな人間だ」と思い込ませることにつながるからです。

 

こうして心の距離が広がると、周囲は気を使いすぎる人との一体感を味わいづらく、その気遣いは空回りしやすくなります。集団をよりよくしようとする気遣いを周囲からは「危うさ」としてとらえられるようになってしまうのです。

 

 

気を使いすぎる人が今日からできる改善策

気を使いすぎる人心の軸が相手に傾いていたり、他者を軸にして考えたり感じたりする【癖】がついています。心の軸を自分に戻してあげること。これができれば無駄に疲れず済むようになります。とはいえ、癖を直すのは難しいもの。最初からうまくはできないでしょう。現段階はそれでOK「あ、今、ワタシ、相手の軸で考えてた→それってツラいんだ」と気づくだけで十分です。無理に止めよう、変えようとしなくて大丈夫です。

 

ここでは気を使いすぎる人が、リラックスしたり、コミュニケーションが楽になる方法をいくつか紹介します。いろいろ試して、自分に合う方法・やり方・レベルを見つけてください。

 

改善策(1)安全地帯を確保する

気を使いすぎる人が人間関係での疲れを癒すには、演じている役割を脱いで、素の自分を安心して出せる場が必要です。誰からも干渉されない、誰の目にも晒されない、携帯電話からもネットからも離れて、自分ひとりか、本当に信頼できる誰かとだけになれる場所=安全地帯を確保してください。
まずはご自宅ですが、ご家族と同居の場合は、注意が必要です。気を使いすぎる人、ことにAC(アダルトチルドレン)の場合、家族との関係も緊張や抑圧が生まれやすいので。家の中で、一人で安心して過ごせる場所を確保してください。


そして家の外、職場内にも安全地帯は見つけておきましょう。心や神経が疲れたとき、逃げ込める避難所として。

 

家の外:落ち着いて一人になれる場所。公園・図書館・カフェ/喫茶店・まんが喫茶・インターネットカフェ・カプセルホテル・ビジネスホテル・レンタルスペースなど。家族と同居の場合、ワンルームのマンションやアパートなど。

 

職場:人が少ないフロアのトイレの個室・使われていない会議室・近所のコンビニなど。

 

安全地帯ですること:緊急避難的には、「ああ、疲れたなあ」と自分の気持ちに寄り添って、どれだけつらいことを自分に課したのか、今の疲れに気づく。イヤなことを自分にさせたんだと振り返る。長時間過ごせる安全地帯では、その疲れを癒す。ぼーっとする、寝る(横になる)、眠る→ある程度回復したら自分の好きなことをする。※ただし、反省は絶対にしないこと。

 

改善策(2)相手のために自分を犠牲にするのを止める

ほとんどの気を使いすぎる人は、相手のために、あるいは他者目線で考えて「これは、ワタシがこうしたほうがいいんだよね」と、自分が望まぬ行動を自分に強いています。


相手を思う意識はありますが、自分にイヤなこと、やりたくないことを強いていることにはまったく無自覚です。無意識に、自己犠牲や苦行を自分に強いることが【癖】になっているのです。

 

今のところ、無理に止める必要はありません。「これは、ワタシがこうしたほうがいいんだよね」と考えることも、行動することも、どうぞ、思うがままやっちゃってください。

 

ただし、そのとき「今、ワタシは自分に自己犠牲や苦行を強いているんだ」と自覚してください。

 

「今、ワタシは、相手(イヤな人物だったりする)のために、これっぽっちも興味がない、まったく気乗りしない、むしろうんざりする、本気でやりたくないことを自分にやらせようとしている」と気づいてください。

 

【癖】を無理に止めなくても、【癖】に気づいて、理不尽なことでも納得のうえで行うなら、心の負荷は軽減します。

 

そのうち「そもそも、これってワタシがするべきことなの?」といった疑問が湧いてくれば、しめたもの。「他人のために、自己犠牲や苦行をしなくていい」50%くらい気づいたら、苦行の30%くらいは自然に止めていることでしょう。

 

改善策(3)情報だけを正確に伝達する

気を使いすぎる人用件をストレートに伝えることが苦手他者の目線や場の空気などを繊細に読む【癖】があって、話の背景や相手の意図を汲んで誰もが同意できる形をめざすからです。

 

情報には、たくさんの要素が内包されています。

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たとえば、「土曜日の横浜は雨が降った」という情報があるとしましょう。

 

「土曜日の横浜」が、デートか、仕事かで、この情報の意味は大きく異なります。せっかくのデートが雨に降られたら「プラン変更を余儀なくされてがっかり」だったかもしれません。雨天で客足まばらな店舗では、店長なら「売上が伸びず残念」、カリスマ店員なら「ヒマで退屈」、一方、慣れない新人バイトなら「楽でほっとした」といった感情が生まれたでしょう。また、初デートか、プロポーズ予定かでは、土曜日の横浜の雨の重要度(価値)は大きく異なります。

 

気を使いすぎる人が頭を使って、空気を読んだり、他者の視線で考えたり、相手の気持ちを察っしたりしているのは、まさに、この部分。情報の内側にある目に見えない「感情・意味・価値」です。

 

それを、読み解いたり、ヒアリングしたりするのに時間も手間もかかり、まず間違いなく疲れます。でも、業務連絡がほとんどである、仕事でのコミュニケーションでは、「土曜日の横浜は雨が降った」という情報さえ正確に伝達されれば事足りるのです。

 

空気を読む【癖】を止める必要はありません。「今ワタシは、空気を読んでる」と自覚するだけでOKです。ただ、少なくとも仕事で伝達するのは「土曜日の横浜は雨が降りました」という情報だけでいいということを覚えておいてください。

 

改善策(4)「NO」が言えないなら「条件付きOK」

気を使いすぎる人は相手の要望を断ることをしません。不平不満も言いません。それを言えば、相手にいやな思いをさせると信じているからです。そして無理をしてでも請け負います。
その結果、相手から「真意を疑われる」とか「距離を置かれる」ということになります。誰も、無理させたいと望みませんし、そうなることを拒みます。むしろ、できないならできない、イヤならイヤと相手はあなたに言ってほしいのです。

 

気を使いすぎる人「NO」と言えないのは【癖】ですからしかたありません。「NO」が言えないなら、そのかわりに「条件付きOK」で答える方法があります。

 

たとえば「○○してほしい」と頼まれたとき
「この作業が終わってからならOK」
「明日ならOK」
「川崎まで来てくれるならOK」
「□□の準備をしてくれたらOK」
「□□の準備までならOK」
「あなたと△△さんが手伝ってくれるならOK」
というように、無理せず要望に応えられる条件を付けてOKするのです。複数の条件をつけるのもいいでしょう。

 

「相手の要望に100%応えるべき」と考えるのは誤りです。自分にできることをできる範囲で応える、それが安全に相手の役に立ち、相手に喜んでもらえる応え方なのです。

 

改善策(5)気遣いより感謝を伝える

気を使いすぎる人「ごめんね」「大丈夫?」「すみません」など相手を気遣う言葉を多用します。これも【癖】です。

 

TVドラマの「相棒」シリーズで、水谷豊さん演じる特命係の杉下右京は、「ありがとう」を多用します。相手によって「ありがとうございます」「どうもありがとう」と変化しますが、毎回必ず複数回そんな場面が出てきます。一方「すみませんねえ」が用いられるのは、そのあとに続く「小さなことが気になるのが僕の悪い癖」とセットのときのみで、そう多くはありません。聞きにくいことを聞くなど、捜査を粘るときのちょっとした図々しさのエクスキューズとして使われます。

 

つまり、頼みごとをした相手に「気遣い」でなく「感謝」を返し、無理を言った相手には「気遣い」するのです。

 

「気遣い」する相手に「感謝」を述べても、問題にはなりません。逆に「感謝」を述べる場面で「気遣い」すると、少々厄介です。相手に「なんか悪いことしたかな?」「過不足があったかな?」と疑問を抱かせます。加えて「ごめん」や「すみません」は謝罪の言葉でもあります。人は、謝罪されるのを好みません。逆に、喜びをストレートに伝えてもらうことを好み、相手が喜ぶことをくり返そうという気持ちが自然に働きます。「ありがとう」を多用する右京さんは、再度その恩恵を受ける確率が高まるというわけです。

 

もし、あなたが人間関係でのイージーモードを望むなら、気遣いより感謝の「ありがとう」の多用が解決の近道になるでしょう。

 

まとめ:空気を読むより気持ちよく呼吸しよう

気を使いすぎるあなたが、人間関係に疲れ果てて、燃え尽きてしまう前に、自分を追い込む【癖】に気づいたら、もう少し気が楽になって、ちょっとずつでも人間関係で楽しめるようになります。頭脳を総動員して空気を読むことより、気持ちよく呼吸できていること。それを感じられるようになったとき、あなたは気を使いすぎる人でなく、誰にとってもかゆいところに手の届く、洗練された気配りの達人になって社会に貢献していることでしょう。あなたは、その素質が十分ある人なのですから。 

 

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